「赤ちゃん連れで1ヶ月も旅なんて、無理じゃない?」そう思っていた私たちが、0歳と4歳児を連れて北海道・東北をキャンピングカーで1ヶ月ぐるっと旅をしてきました。結果…大変さもありましたが、それ以上に家族で過ごすかけがえのない時間がたくさん生まれました。
このブログでは、走ったルート、実際にかかった総費用、持って行って良かった物を、すべて正直に公開します。「いつかやってみたい」と思っている方の参考になればうれしいです。
旅の概要
期間と日程
私たちが旅に出たのは、2025年7月18日〜8月12日までの25泊26日。厳密には1ヶ月に及びませんが、ここでは1ヶ月とさせてください。ちょうど夏休みシーズンだったため、北海道も東北もイベントやお祭りが多く、観光地もにぎやかでした。
家族構成
- 大人2名(パパ&ママ)
- 4歳長女…魔の4歳児まっただ中。感情の起伏が激しくて大変
- 0歳次女…8-9ヶ月。離乳食(2回食)&ミルク(完ミ)。ハイハイやつかまり立ちで動き回って制御不能

キャンピングカー
キャンピングカーは、ナッツRVのクレア(5.3X)です。このキャンピングカーがわが家にきて、2年が経ちました。

主なルート
大まかなルートは以下の通り。

7月18日。埼玉(自宅)を出発し、茨城県の大洗からフェリーで苫小牧へ。商船三井さんふらわあに乗船しました。
苫小牧に到着後、旭川→稚内→旭川→札幌→小樽→洞爺湖→函館と、北海道の西側を制覇。北海道滞在は7月19日~8月3日までの16日間。旅をしつつ、パパの仕事の時間を確保しないといけないので、ゆっくりと回りました。パパが仕事している間は、ママが子どもたちと一緒に公園や児童館などで遊びます。

北海道のあとは、函館からフェリーで大間へ。青森→秋田→岩手→宮城を9日間満喫し、高速で埼玉へと帰宅しました。具体的な旅の内容はまた別記事で紹介します。
総費用を全公開!
長期のキャンピングカー旅で一番気になるのはやっぱりお金。「1ヶ月も北海道・東北を回ったら、いったいいくらかかるの?」という疑問に、わが家の実例で答えます。
※以下の金額は2025年夏の実績&四捨五入したおおよその数字です。燃料価格やフェリー料金は季節や時期で変動します。
費用内訳
項目 | 金額(円) | 1日当たりの金額(円) | 備考 |
---|---|---|---|
燃料費(軽油) | 47,700 | 1,835 | セルフ&安い地域のスタンドを探して給油 |
高速代 | 4,800 | ー | 高速利用は最終日の宮城→埼玉区間のみ。深夜割引適用 |
フェリー代 | 111,800 | ー | 大洗→苫小牧、函館→大間の合計(車+大人2、未就学児無料) |
食費(外食) | 67,400 | 2,592 | 昼食は基本外食し、ご当地ものを堪能。外食しない場合はスーパー・コンビニでお弁当を購入 |
食費(中食・内食) | 68,500 | 2,634 | 朝食&夕食は車内で済まし節約。飲み物はスーパーで水を箱買い |
観光・レジャー代 | 31,500 | 1,260 | 観光施設の入場料など。駐車場代含む |
お風呂 | 31,600 | 1,264 | 毎日入浴。北海道は激安のお風呂が多かった |
洗濯 | 4,900 | ー | 旅行中に4回、約5日に1回のペースで洗濯 |
宿泊 | 1,600 | ー | 基本道の駅利用だが、有料駐車場を3回利用。 |
お土産 | 14,500 | ー | |
総額 | 384,300 | 14,780 |
今回はなんといってもフェリー代が高い!総額の約30%を占めます。往路のさんふらわあ(大洗→苫小牧)だけで97,000円しました…。でもかなり快適な船旅で、船に宿泊したこともなかったのでとてもいい経験になりました。節約するなら、青森まで高速で行ってフェリーに乗るのが安いと思います。運転手はかなり疲れますが…。

それにしても北海道はおいしいもの・食べたいものが多すぎますね。いつもの旅より食費が高くつきましたが、仕方がない。財布のひもがどんどん緩みそうになるので、欲望を抑えるのに必死でした。
費用を抑える工夫
- 夜は自炊
キャンピングカーの電子レンジを使って調理。炊飯器でご飯も炊きます。スーパーや道の駅で地元食材を買って楽しみました。 - 宿泊費を最小限に
ほとんどを道の駅泊にして節約。 - 高速道路は必要な区間だけ
特に急ぐ必要はないので下道移動。景色も楽しめ、思いつきで気軽に色々なスポットに立ち寄れるので一石二鳥。 - 観光は無料・低料金スポットも活用
公園や景勝地、祭り観覧など、子どもが楽しめる無料スポットを多く組み込みました。
赤ちゃん連れならではの持ち物リスト
1ヶ月の北海道&東北キャンピングカー旅。大人だけなら、「最悪現地で買えばいいか」となるものも、赤ちゃんと4歳児がいるとそうはいきません。
ここでは何かと手のかかる0歳8ヶ月の妹ちゃんの持ち物を紹介します。
🍼食事関係(ミルクは完ミ・離乳食は2回食)
- 哺乳瓶…わが家は2本で使い回し
- 粉ミルク缶&スティック型粉ミルク…観光(動物園など)で長時間キャンピングカーを離れる際はスティック型が必要
- 哺乳瓶用洗浄グッズ…泡スプレー洗剤・ふるふる哺乳瓶洗い
- 離乳食
- 離乳食用食器…食器、スプーン、エプロン
- ストローマグ
生後8ヶ月、車内でどんな離乳食をあげていたの?と気になる方は、こちらの記事をお読みください
👶オムツ・おしりまわり
- オムツ…とりあえず1袋積んで、なくなりそうになったら現地調達
- おしり拭き…様々な用途に使えるので、わが家は4日に1パックなくなるペースで消費
- おむつ替えシート…ペットシーツで代用
- おむつ用ゴミ袋…消臭袋BOSがおすすめ
🛌寝かしつけ・リラックスグッズ
- お気に入りのブランケットやタオル
- お気に入りのおもちゃ・歯固め
- 抱っこひも
- ベビーカー
👗着替え・衛生用品
- ベビー服…7日分持参。洗濯は4-5日に1回
- スタイ
- 爪切り…長期旅のため持参
- 保湿クリーム
🚗夏対策グッズ
- 帽子
- 日焼け止め
- 携帯用扇風機
🧾あると安心
- 母子手帳
- マイナンバーカード・保険証・乳児医療証
- 体温計
- 常備薬(あれば)
- ビニール袋・タオル…色々使えるので、多めに
こうやって見返すと、赤ちゃん連れの旅は“物量との戦い”ですが、代わりがないもの(母子手帳やマイナンバーカード、特にお気に入りのおもちゃなど)以外は、できるだけ最小限になるように努めました。日本なら最悪忘れてもなんとかなります!
子連れ 1ヶ月北海道・東北キャンピングカー旅 最後に
これから旅をする人へ
赤ちゃんや小さな子どもと長期旅なんて無理…と思っていた私ですが、実際にやってみたら「不便も含めて最高の時間」になりました。
完璧な準備よりも「なんとかなるさ」の気持ちがあれば大丈夫。忘れ物は旅先で買えるし、予定は子どものご機嫌でいくらでも変更OK。
キャンピングカーは移動も宿泊も自分たちのペースでできるから、赤ちゃん連れでも安心して楽しめます。
出発前に不安があっても、その先には想像以上の景色や笑顔が待っていますよ。
感想
1ヶ月の旅を終えて思うのは、「行ってよかった」の一言です。
大人だけの旅では見落としていた小さな発見も、子どもの視点が加わると新しい宝物になります。
泣いたり、寝なかったり、天気に泣かされたり…それも全部ひっくるめて旅の醍醐味です。
旅は終わっても、思い出はずっと続く――次はどこへ行こうかな?

